2015年12月26日(土)、東京の表参道で「Man of the Year Senior 2015」というクイズ大会が開催されます。
この大会には私も参加する予定ですが、名前に「Senior」と付けられている通り、参加できるのは1960年代生まれのアラフィフ世代限定なのです。さて、一体どういう大会なのか?というと…。
・・・今から30年以上も前。
1977年に始まった『アメリカ横断ウルトラクイズ』の影響で、80年代初め頃から大学に「クイズ研究会」ができはじめました。
そして1982年には、東京圏のいくつかの大学クイズ研が集まって、相互交流や情報交換を目的としたインカレ団体「関東学生クイズ連盟」(以下学連)が立ち上がったのです。
この学連の運営には、私も2年間携わりました。
当時の学連の主な活動は、年に2回クイズ大会を主催することでした。
まず6月の「新人戦」。これは学連に加盟しているクイズ研の1年生(新入生)が参加できる団体戦です。
そして12月の「Man of the Year」(以下マンオブ)。これは学生であれば誰でも参加できるオープン制で、その年の学生クイズ王を決める個人戦です。
マンオブが始まった83年当初は、参加者のほとんどは東京圏の学生でした。しかし次第に全国から集まるようになり、それに伴って学連に加盟するクイズ研も増えて、「関東学生クイズ連盟」は「日本学生クイズ連盟」へと発展していきます。
そしてマンオブは、後にウルトラクイズやクイズ王番組で名を馳せる面々を輩出した実績などから、学生クイズ界で最も権威ある大会と認識されるようになり、最盛期(94年頃)には全国から500人以上もの参加者が集まるまでに成長したのです。
私たちが初期のマンオブを運営していた当時は、学連もマンオブも、これほど大きく育っていくとは夢にも思っていませんでした。
しかし学生クイズ界を取り巻く状況変化(一因として、ウルトラやクイズ王番組の終了)を受け、マンオブは徐々に衰退し、ついに2005年で幕を閉じてしまいます。栄枯盛衰…。
マンオブ運営に2年間関わったことは、私の学生時代の大きな良き思い出となっているので、終了したと聞いたときは本当に残念でした…。
そして今回、私と同じようにマンオブに思い入れを持っている、私よりもう少し後にマンオブに関わった人たちが尽力してくれたおかげで、初期マンオブ世代(60年代生まれ)のOB・OG大会が開かれることになり、それが冒頭で紹介した「Man of the Year Senior」という大会なのです。
エントリーリストを見ると、長い間会っていない懐かしい名前がいくつもあり、今からこの“同窓会”がものすごく楽しみです。
まだエントリーしていないマンオブOB・OGの方、ぜひ参加して一緒に同窓会を楽しみましょう。
なお、このマンオブシニアにはオープン参加枠が設けられています。昔のマンオブに参加したことがなくても、条件に合った方ならどなたでも参加できます。ウルトラ優勝者などの有名クイズプレーヤーとクイズができるチャンスですし、大会後のパーティでは直接話も聞けると思います。興味のある方はぜひご参加ください!
<1984年12月8日 第2回マンオブで司会をする私
~大隈小講堂にて>
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- 84年といえば…
santaさんがウルトラでハワイまで行った年ですね! そんな人が司会だと結構反響があったんじゃないですか(笑)
長戸さんの本でマンオブのことを知りましたが、終了していたんですね。テレビがなくてもクイズは楽しめるというのはクイズをやっていけば分かることですが、やはりテレビがないとクイズを始めるキッカケがないということなんですかね…。
長戸さんの本でマンオブのことを知りましたが、終了していたんですね。テレビがなくてもクイズは楽しめるというのはクイズをやっていけば分かることですが、やはりテレビがないとクイズを始めるキッカケがないということなんですかね…。
- マンオブの衰退
>月舟さん
特に反響とかはありませんでしたよ。
マンオブの衰退原因はいろいろあると思います。クイズ番組の終了もそうでしょうし、番組終了で生じる学生クイズ人口の減少、そして問題の難問化(クイズ王番組の影響を受けてか、90年代以降の学生クイズは問題がどんどん難問化した)などなど。
まあ、栄枯盛衰ってのは世の常ですしね。(^^;)
特に反響とかはありませんでしたよ。
マンオブの衰退原因はいろいろあると思います。クイズ番組の終了もそうでしょうし、番組終了で生じる学生クイズ人口の減少、そして問題の難問化(クイズ王番組の影響を受けてか、90年代以降の学生クイズは問題がどんどん難問化した)などなど。
まあ、栄枯盛衰ってのは世の常ですしね。(^^;)
- テレビ観戦も充実?
『QUIZ JAPAN Vol.5』に私も愛用したアノ『早押しピンポンブー』が装いも新たに発売されたという記事がありました。今回は、本体に端子を繋いで大人数にも対応できるとのこと。私の今のテレビ観戦用ボタンは空ボックスですが、これなら一人用で早押し音付きでできる! 欲しいな~。
旧機はすでに生産終了だそうです。カラーのリニューアルはありましたが、なぜ今、全くの新機を発売なんでしょう?(もちろん私としては嬉しいのですが 笑)
私が思っている以上にクイズ熱が高まっているんだったらいいな。
旧機はすでに生産終了だそうです。カラーのリニューアルはありましたが、なぜ今、全くの新機を発売なんでしょう?(もちろん私としては嬉しいのですが 笑)
私が思っている以上にクイズ熱が高まっているんだったらいいな。
- 新型評 (^^;)
>月舟さん
早押しクイズはパーティなどを盛り上げる定番の余興と言えるので、早押し機の需要は常に一定数あるはずです。
ですから値段が手頃でしかも唯一の市販早押し機である「ハヤオシピンポンブー」は、結構売れたのではないでしょうか?
だからこそ「スーパーハヤオシピンポンブー」という改良機が出てきたのだと思いますが、これはボタンがコネクタ式になって、かなり使いやすくなりましたね。しかも増設ができるので、ボタンや本体を買い足せば多人数でも遊べますし(総額が結構な値段になっちゃうけど)。
しかし、まだ詰めが甘い(笑)。
これ、リセットボタンを押すと「ジャジャン!」という問題出題音が鳴るのですが、これはいらない。リセットボタンはお手つきなどの時も押すわけで、その度にジャジャン!と鳴るのは場を盛り上げるどころか、クイズ進行の邪魔になるだけでウザすぎます。
「NO」ボタンを押すと鳴る不正解音は「ブ・ブ・ブー」という3連なのですが、これは単純に、ボタンを押している間はブー音が鳴り続け、ボタンを放すと鳴り止む方が良い。
なぜなら、ブー音で出題者の気持ちを表すことが多々あるからです。例えば、解答を急かす時は短いブー音を続けて鳴らしたり、どうしようもない誤答(笑)の時にはブー音を長く鳴らしたりすることは、実際のクイズ大会で良くあることです。この早押し機ではそれができない。
「YES」「NO」ボタン押下による同時リセットができない。いちいちリセットボタンを押すのは使い勝手が悪い。
さらに、NOボタンを押している間はリセットがかかったままになる仕様にすると、NOボタンを放してブー音が止まった瞬間に早押しボタンを押した人が解答権を得られる、「連打ダブルチャンスルール」が可能になるが、この早押し機ではそれができない。
(もっとも、この早押し機で連打ダブルチャンスルールを採用すると、バシバシ押された勢いでプラスチック製のボタンが簡単に破壊しそうだけど…)
「YES」「NO」ボタンのレリーズがない。これがないと使い勝手が悪い。
・・・といった不満点を解消した仕様にすれば、「クイズ屋仕様の早押し機」としてさらに売れるんじゃないですかね(笑)。
まあ、不満はあるものの(オモチャですしね)、「ハヤオシピンポンブー」シリーズが、一般の人でも気軽に早押しクイズ大会を開けて、楽しめるようにしてくれたことは確かです。
そういった意味で、とてもエポック的な商品だったと思います。
早押しクイズはパーティなどを盛り上げる定番の余興と言えるので、早押し機の需要は常に一定数あるはずです。
ですから値段が手頃でしかも唯一の市販早押し機である「ハヤオシピンポンブー」は、結構売れたのではないでしょうか?
だからこそ「スーパーハヤオシピンポンブー」という改良機が出てきたのだと思いますが、これはボタンがコネクタ式になって、かなり使いやすくなりましたね。しかも増設ができるので、ボタンや本体を買い足せば多人数でも遊べますし(総額が結構な値段になっちゃうけど)。
しかし、まだ詰めが甘い(笑)。
これ、リセットボタンを押すと「ジャジャン!」という問題出題音が鳴るのですが、これはいらない。リセットボタンはお手つきなどの時も押すわけで、その度にジャジャン!と鳴るのは場を盛り上げるどころか、クイズ進行の邪魔になるだけでウザすぎます。
「NO」ボタンを押すと鳴る不正解音は「ブ・ブ・ブー」という3連なのですが、これは単純に、ボタンを押している間はブー音が鳴り続け、ボタンを放すと鳴り止む方が良い。
なぜなら、ブー音で出題者の気持ちを表すことが多々あるからです。例えば、解答を急かす時は短いブー音を続けて鳴らしたり、どうしようもない誤答(笑)の時にはブー音を長く鳴らしたりすることは、実際のクイズ大会で良くあることです。この早押し機ではそれができない。
「YES」「NO」ボタン押下による同時リセットができない。いちいちリセットボタンを押すのは使い勝手が悪い。
さらに、NOボタンを押している間はリセットがかかったままになる仕様にすると、NOボタンを放してブー音が止まった瞬間に早押しボタンを押した人が解答権を得られる、「連打ダブルチャンスルール」が可能になるが、この早押し機ではそれができない。
(もっとも、この早押し機で連打ダブルチャンスルールを採用すると、バシバシ押された勢いでプラスチック製のボタンが簡単に破壊しそうだけど…)
「YES」「NO」ボタンのレリーズがない。これがないと使い勝手が悪い。
・・・といった不満点を解消した仕様にすれば、「クイズ屋仕様の早押し機」としてさらに売れるんじゃないですかね(笑)。
まあ、不満はあるものの(オモチャですしね)、「ハヤオシピンポンブー」シリーズが、一般の人でも気軽に早押しクイズ大会を開けて、楽しめるようにしてくれたことは確かです。
そういった意味で、とてもエポック的な商品だったと思います。
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